秋元ムラのはずれもはずれ。ムラ最後の民家を通り過ぎ、なんだか心細くなってきた頃にムラたび農園の棚田は現れます。標高600メートルに位置する棚田は、朝晩の寒暖差・諸塚山からの豊富な湧水・深呼吸したくなるような澄んだ空気といった、自然の恩恵を授かり、稲たちをのびのびと育てています。 代掻きした田んぼが銀板に光る春、若い苗が青空に映える夏、金色の稲穂が風にそよぐ秋。四季を通じて、雨の日も風の日も、淳志は愛する作物のためにせっせと山へ向かいます。
高千穂地域とお米は、切っても切れない深い仲。高千穂という名前は、ニニギノミコトという神様がこの地に降り立った時、稲穂を蒔いて世界を明るくしたという神話に由来すると言われています。秋の棚田に千の稲穂がたわわに実る光景は絶景です。
秋元集落では、昔から標高500~600mの斜面に棚田を切り開いてお米を生産してきました。寒暖の差が激しい気候から、できたお米は旨味が強く、県外からの旅行者の方も直売所で買い求めるほどの人気です。
まろうど農園のお米は、農薬や化学肥料の使用を低く抑えた「特別栽培米」です。社長自らが田んぼに通い、丹精込めて作っています。