秋元の夜神楽鑑賞は睡魔との耐久レース
【2017.11.28】
こんにちは、高千穂ムラたびさんでワーホリ参加のあさみです。
久しぶりの投稿ですが、この週末何をしていたかというと、
何を隠そう、観光です!
東京から友達と、その友達がきてくれたので一緒に大分の長湯温泉と高千穂神様めぐりを堪能した5日間でした。
その中でもずっと楽しみにしていた夜神楽。
観光夜神楽は毎日町中などで開催されていますが、地域ごとにも毎年催されています。
私が今暮らしている家から10分ほどの場所で夜通し行われる秋元の夜神楽は、昼の15時から次の日の12時近くまでぶっ通しで神楽が舞われます。
つまり、21時間の耐久レースです。観る側も、舞う側もです。
わたしは今回、裏方のごはん出しのお手伝いもさせてもらいながらの鑑賞になりました。こちらすごいのは、ごはんがお客さんにもふるまわれるという点で、他のところではあまりないそうです。
感謝しながらいただきましょう。こちらの準備も1日がかり、2日がかりかかっております。
15時になると秋元神社に神楽の衣装を纏った村びとが集結し、神社に納めている「面様(おもてさま)」を運び出します。
この「面様」自体が神様です。
独特のステップでゆっくり進んでいきます。
意外と距離があるのでトラックの荷台で演者も「面様」も運ばれます。
途中からトラックを降りてまた同じステップで会場へ向かいます。
この間中ずっと太鼓を鳴らしています。
「しんたく」と呼ばれる、昼間は食堂をされている場所が会場なのですが、そこに着くと何かの儀式的なものをやり、第1番の「彦舞」が始まります。
今回のこの1発目の大役を、まだ中学1年生の男の子が任され、舞っていました。ご飯を食べていた時の無邪気さはどこへやら、真剣に舞う姿は大人への1歩でしょうか。
さてさて、わたしは正直途中でちょっとつまらなくなってお家で一休みかな~なんて思っていたのですが、みなさん。
これがまっっっっったく飽きません!!!!!!!!!
毎回違う役者が違う舞いをし、見どころがそれぞれに用意されています。
場を盛り上げるために、出番ではない演者が「かっこいー!」などチャチャをいれたりしちゃいます!
こんな風に衣装を使って魅せる舞いもあったり。
こちらは「七鬼神」という18番の演目です。
大国主命が他の神様と何やら力比べをしてボコボコ勝っていく、みたいに見えましたが、真相は調べてみて下さい。笑
その中でこどもの演者がアクロバティックな演技をしていたり、最後に一礼、を忘れずにする姿はとても微笑ましく、大国主命も頭を撫でててやっていました。
こんなところも集落で行われる神事ならではなのではないかと。
逆立ち。
一礼。
「八つ鉢」でもちびっこが大活躍。
そして、噂にきいていた「御神体」。
そこまでふざけちゃうの?ってくらい、写真を見ていただければご覧の通り、イザナギ、イザナミが順番に浮気したり、止めに入ったり。激しい攻防です!
「山森」に出てくる獅子。
この子たちに最後みかんを与えます。パクパク食べてくれます。
頭もパクっとしてもらうと縁起がいいのですが、残念ながら噛んでもらえなかった!!
ここでもふざけて伸びきってやる気を失った獅子獅。笑
こちら、天照大神が岩に隠れて出てこないというので、面白おかしく舞って誘惑する「鈿女」。有名な番ですね。
このあたりから夜が明けてきます。
そしてついに1番の見せ場ともいえる26番「戸取り」です。
岩戸をこじ開け何県もまたぐほどにそれを吹っ飛ばす手力雄。
このあたり、眠気との戦いでもあります。
友達はちょうどこのシーンあたりで目を覚ましたそうです。
そして最後の33番「雲下し」。
4人の神様がぶんぶん紐を引っ張って天井の飾りを落としていきます。こちらも見ごたえたっぷりにはげしくやってくれました。
こうして長いけどあっという間の21時間が過ぎていきました。
とっても寒いので、観に来られる方は防寒を十分すぎるほど準備してお越しください。仮眠をとりたい方用にすぐ近くの公民館があるので宿なしでもどうにかなったりします。
お腹もこころもばっちり満たされる、こちら秋元の夜神楽。
人生に1度くらいは観に来てみるのもありですよ!
※観に来られる方はきちんと初穂料または寸志をご用意して参列しましょう。
長くなりましたが、個人的に本当に楽しめた夜神楽でした。
みなさんにもこの良さが少しでも伝わりますように!
ふるさとワーキングホリデー あさみ