第1章: 地域資源を活かした商品開発

【2024.08.13】


私たちはこの地域資源を活用することは、私たち高千穂ムラたびのビジネスの核となっています。ただ言ってしまえば元は日本のどこにでもある田舎の一つに過ぎません。何か特別なものがあると言えば、湧き水で元々有名だった秋元神社がありました。この湧き水とその湧き水を使って栽培している棚田米を使って新たな価値を生み出そう、ということがスタートでした。

商品開発を考えた時に、高千穂町は神楽といわれる文化が有名で無形文化財にも指定されています。その神楽の中で神様が「どぶろく」というお酒を造る舞があり、最初の商品はどぶろくに決まりました。何もない田舎の中にも外の人から見ると、他の地域とは違った魅力が見つけられるかもしれません。私は元々高千穂の出身ではないため、その視点があったのかもしれません。

どぶろく、という商品をフックにして、秋元集落に来ていただき、そこで商品開発の起源となった神楽を紹介しながら、高千穂を楽しんでもらう、という体験を思い描いていました。そうすることで訪れる方々に地域の特産品を味わっていただくとともに、高千穂の歴史や文化を深く感じてもらうことができると考えたのです。

しかし現実は全然甘くありませんでした。

次章「どぶろくって誰が買って、だれが飲むの?」

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