第3章: 百貨店催事の成功と新たな挑戦
【2024.09.02】
どぶろくの販路はなかなか広がりませんでした。このままでは販路も広がらず、売上も上がらない…。そうなると生活もままならないという危機感がありました。そこで、酒屋さんに限らず、スーパーや道の駅など、お酒を取り扱っているところには片っ端から営業をかけることにしました。
その中で、幸運にも宮崎県内の山形屋百貨店で催事に出店できるチャンスが舞い込んできたんです。初めての百貨店催事だったので、どうやって販売すればいいのか、まったく手探り状態でした。でも、これまで酒屋さんを巡って培ってきた営業スキルが、ここでようやく役立つことに。私たちはお客さんに積極的に声をかけ、どぶろくの魅力を熱く伝えていきました。
その結果、これまでの販売では考えられなかったほどの反響が!その月は初めて1000本を超えるどぶろくを販売することができたんです。嬉しかったのは言うまでもありませんが、これで終わりじゃありません。
問題は、催事が終わってしまうと売上を維持するのが難しいことです。当時、私たち二人で製造から販売、経理まですべてを担当していたため、催事に出るたびに1週間から10日間、どちらかが現場を離れなければなりませんでした。そのため、製造スケジュールにも影響が出たり、他の業務にも支障が出ることが増えてきたんです。
そんな状況の中で、「どぶろくだけじゃ限界がある」と気づき、新たな商品開発に目を向けるようになりました。しかも、もっと幅広い層が楽しめる商品を作りたいと考えたんです。大人だけでなく、みんなが気軽に楽しめる商品があれば、もっとたくさんの人に私たちの思いを届けられるんじゃないかと思いました。
次章「新商品の開発と未来のビジョン」では、私たちがどのようにして新しい商品を開発し、未来に向けたビジョンを描いていったのかについてお話しします。
詳しくは、高千穂ムラたびのホームページをご覧ください。